子宮がん検診に対応しております
当院では、子宮頸がん・子宮体がんの両方の検診に対応しております。
子宮がんは「子宮頸がん」と「子宮体がん」の2種類に分かれ、いずれも早期発見・早期治療が非常に重要です。特に子宮頸がんは、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスの感染が原因とされており、初期にはほとんど自覚症状がありません。そのため、定期的な検診が予防・早期発見の鍵となります。
大阪市の子宮がん検診に対応しています
当院では、大阪市が実施する子宮がん検診にも対応しており、対象の方は自己負担が免除される場合があります。詳細は大阪市の公式ホームページをご確認いただくか、当院までお問い合わせください。
女性医師・女性スタッフのみの体制で安心
当院では、すべての婦人科検診(子宮頸がん・子宮体がんなど)を、女性医師・女性スタッフのみで対応しています。デリケートな検査だからこそ、安心して受けていただける環境を整えることが私たちの大切な使命だと考えています。
「検査って痛くないの?」「初めてで何をするのか不安…」という方も、どうぞご安心ください。ご希望やご心配に寄り添いながら、やさしく丁寧にサポートいたします。気になることがあれば、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。
子宮がん検診をおすすめしたい方
子宮がん検診は、「今すぐに症状がある人」だけでなく、将来のために予防として受けることも大切な検査です。次のような方は、ぜひ検診を検討してみてください。
将来、子どもを持つことを考えている20代の方
妊娠や出産を望む女性にとって、子宮の健康はとても大切です。若いうちから定期的に検診を受けることで、安心して将来を迎える準備ができます。
今まで一度も子宮がん検診を受けたことがない方
自覚症状がないまま進行するケースもあるため、「何もないから大丈夫」と思わずに、一度検査を受けてみましょう。
前回の検診から数年以上経っている方
子宮頸がんは定期的な検診で早期発見が可能です。最後に検診を受けた時期を思い出してみて、期間が空いているようであれば受診のタイミングかもしれません。
自治体から検診クーポンが届いた方
クーポンは受診の良いきっかけです。自己負担が軽減される制度もあるため、この機会に気軽に婦人科検診を受けてみましょう。
子宮がん検査の内容
子宮頸がん検査
子宮頸がんは、子宮の入り口にあたる「子宮頸部」にできるがんで、早期に発見できれば治療もしやすいとされています。
当院では以下のような流れで検査を行います。
検査内容
問診
まずは初潮年齢、月経周期や状態、妊娠・出産のご経験、自覚症状の有無などについて、丁寧にお伺いします。
内診(視診)
腟鏡という器具を使用し、子宮頸部の状態を直接観察します。違和感や痛みがないよう、声をかけながらゆっくりと進めますのでご安心ください。
細胞診
子宮頸部から専用のブラシでやさしく細胞を採取し、顕微鏡でがん細胞の有無を調べます。わずかな時間で終了する検査ですが、非常に大切なステップです。
子宮体がん検査
子宮体がんは、子宮の内膜に発生するがんで、「子宮内膜がん」とも呼ばれています。女性ホルモン(エストロゲン)の影響が関係すると言われており、特に閉経後の女性やホルモン補充療法を受けている方は注意が必要です。
月経があるうちはリスクは低いとされていますが、「不正出血」や「超音波検査での異常」などがある場合は、検査をおすすめします。
検査内容
子宮内膜細胞診
細い器具を子宮の中に挿入し、内膜の細胞を採取します。痛みが不安な方にも配慮しながら、丁寧に検査を行います。
必要に応じて、細い筒状の器具で組織を吸引採取(組織診)することもあります。
超音波検査(経腟エコー)
子宮内に器具を入れることが難しい場合や、補助的に確認したい場合には、経腟エコーで子宮内膜の厚さや状態を調べます。
組織診(必要時)
細胞診で異常が疑われた場合、子宮内膜組織の一部を細い筒状の器具で吸引採取し、顕微鏡で詳しく調べます。確定診断のために重要な検査です。
子宮がん検診の費用
項目 | 費用(税込) |
---|---|
自費子宮頸がん検診 |
4,500円 |
自費子宮体がん検診 |
4,500円 |
子宮がん検診の流れ
検診の大まかな流れは以下の通りです。
1ご予約・受付
検診は【予約優先制】です。ご希望の方は、事前にお電話またはWebにてご予約ください。
場合によっては当日の受診も可能ですので、窓口でご確認ください。
- ご来院の際には、健康保険証と、自治体から届いた受診券やクーポン券(お持ちの方のみ)をご持参ください。
- 予約時に検査内容の確認や注意事項をご案内します。
2問診
診察前に、以下のようなことをお伺いします。
- 月経の状態(周期・最終月経日など)
- 気になる症状の有無(おりもの・下腹部の違和感など)
- 妊娠・出産歴や過去の検診結果について
「何を伝えたらいいかわからない…」という方もご安心ください。リラックスしてお話しいただけるよう、女性スタッフが丁寧に対応いたします。
3更衣・検査の準備
医師の問診後、内診室にご移動いただきます。プライバシーに考慮し、診察室から、待合室を通らずに内診室へのご案内が可能です。
4検査の実施
- 子宮の入り口(子宮頸部)から細胞を採取し、がんや前がん病変の有無を調べます。
- 痛みはほとんどなく、数分で終わる検査です。
子宮体がん検査(子宮内膜細胞診)
- 子宮の奥(子宮体部)に器具を挿入し、内膜の細胞を採取します。
- 必要に応じて、経腟超音波検査や組織診を追加する場合があります。
※すべての検査は、女性医師・女性スタッフによって対応いたします。
5検査結果のご案内
- 結果は通常【1〜2週間程度】でご案内可能です(検査内容によって異なります)。
- お渡し方法は、再来院または郵送からお選びいただけます。
- 詳細な説明が必要な場合は、医師がわかりやすくご説明いたします。
子宮がん検診に関するよくある質問
性経験がなくても子宮がん検診は必要ですか?
原則として、子宮頸がん検診は性交経験がある方を対象としています。子宮頸がんの主な原因とされているHPV(ヒトパピローマウイルス)は、性行為を介して感染するためです。ただし、性経験がなくても、月経異常や不正出血がある場合は、婦人科での相談や診察が必要となることがあります。検診の対象かどうか迷われる場合は、一度医師にご相談いただくのが安心です。
子宮がん検診は何年に1回受けるべきですか?
子宮頸がん検診は、20歳以上の女性を対象に、2年に1回の受診が推奨されています(※日本産科婦人科学会推奨)。特に妊娠・出産を考えている方や、検診の間隔が空いている方は、早めの受診をおすすめします。
なお、過去の検診で異常が見つかったことがある方や、医師から定期的な経過観察を勧められている方は、年1回など短いスパンでの検査が必要になることもあります。。
子宮頸がん・子宮体がん検査の違いは?どっちを受けたらいいの?
子宮頸がん検査は、子宮の入り口(子宮頸部)の細胞を採取し、がんや前がん病変を調べる検査です。性交経験のある20歳以上の女性が対象となり、2年に1回の受診が基本です。
一方、子宮体がん検査は、子宮の奥(子宮体部・内膜)を調べる検査で、不正出血がある閉経後の方や、更年期以降の女性が対象になることが多いです。ただし閉経前でも症状や診察所見により検査が必要となる場合もあります。
子宮がん検診は痛いですか?
子宮頸がん検診(子宮頸部細胞診)は、一般的に「強い痛みを感じにくい」検査です。
検査では、腟内にクスコ(腟鏡)という器具を挿入して子宮頸部を観察し、専用のブラシやヘラで細胞を軽くこすって採取します。採取自体は数秒ほどで終わり、多くの方が「思ったよりあっという間だった」と感じています。
子宮体がんの検査(子宮内膜細胞診)は子宮内に細い器具を挿入するため、個人差もありますが痛みを伴う場合があります。お声をかけながら検査を行いますが、不安が強い場合や痛みが強い場合はお知らせください。
子宮がん検診で異常が見つかった場合はどうすればいいですか?
「要精密検査」と結果に書かれていても、すぐにがんと診断されたわけではありません。あくまで「もう少し詳しく調べましょう」という段階です。
精密検査では、組織の一部を採取する「組織診」や、コルポスコピー(拡大鏡での観察)などが行われます。早期の段階で見つかれば、治療で治る可能性が高いため、必ず医師の指示に従って受診してください。