- デリケートゾーンのにおい・かゆみが
気になる方へ - こんな症状、当てはまりませんか?
- 年齢とともに変化する女性のからだ
- よくあるお悩み①:におい・ムレが気になる
- よくあるお悩み②:かゆみがつらい
- よくあるお悩み③:おりものの状態がいつもと違う
- 自分でできるデリケートゾーンのケア
デリケートゾーンのにおい・
かゆみが気になる方へ
デリケートゾーンの悩みは、女性にとってとても身近なものです。
ですが、「恥ずかしい」「人に言いにくい」と感じて、誰にも相談できずに抱え込んでしまう方も
少なくありません。

- においが気になる
- かゆみがある
- おりものの色やにおいがいつもと違う
こんな変化があるときは、体調や腟内環境の変化、ホルモンバランスが関係していることもあります。
このページでは、デリケートゾーンに多いお悩みやその原因、そして婦人科を受診するタイミングの目安について、わかりやすくご紹介します。
こんな症状、
当てはまりませんか?
- 生理前やナプキン使用時、においが気になる
- 蒸れやすく、かゆみや違和感がある
- おりものの色・におい・量がいつもと違う
- 市販薬を使ってもかゆみが治らない
- 他人には相談できず、不安なまま我慢している
ひとつでも当てはまる方は、早めに婦人科でご相談いただくことで安心につながります。
年齢とともに変化する
女性のからだ
ホルモンバランスの変化が
トラブルの引き金に
女性の身体は、思春期・妊娠・出産・更年期と、ライフステージごとにホルモンバランスが大きく変化します。
それにともない、腟まわりの粘膜やおりものの状態、免疫バランスにも影響が出やすくなります。
実際にある調査※では、20~50代の女性の約5人に1人が、デリケートゾーンのにおいやムレ、かゆみなどに悩んでいるとされています。
それでも「誰にも相談したことがない」という方も多く、ひとりで我慢してしまっているのが現状です。
よくあるお悩み①:
におい・ムレが気になる
デリケートゾーンは、体の中でも特に湿度と温度が高く、下着やナプキンで密閉されやすい場所です。そのため、汗・尿・経血などが混ざり合って菌が繁殖し、においの原因となることがあります。
におい・ムレ対策のポイント
- 通気性の良い綿素材の下着を選ぶ
- ナプキンやおりものシートはこまめに交換
- お風呂では泡立てたデリケートゾーン用の石けんでやさしく洗い、清潔を保つ
ちょっとした工夫で、においやムレの不快感は軽減できます。
よくあるお悩み②:
かゆみがつらい
カンジダ腟炎などの感染症が原因のことも
「下着がこすれたのかな」と思っていたかゆみ。
実はカンジダ腟炎など、腟の感染症が原因になっている場合もあります。とくに妊娠中やストレスが多い時期、免疫力が下がっているときは、真菌(カビの一種)が増殖しやすくなります。
受診をおすすめするサイン
- かゆみが何日も続く
- おりものに変化がある
- 市販薬を使っても改善しない
このような場合は、早めに婦人科で診察を受けることをおすすめします。
よくあるお悩み③:
おりものの状態がいつもと違う
色・におい・量の変化に注意を
おりものは、腟内の環境を守るために必要なものです。
ですが、次のような変化がある場合は、何らかの病気が隠れていることがあります。
おりものの状態 | 考えられる原因例 |
---|---|
黄色・悪臭がある | 細菌性腟炎、トリコモナスなど |
白くポロポロしている | カンジダ腟炎 |
緑がかった色 | 淋菌感染症など |
茶色っぽく血が混じる | 子宮腟部びらん、ポリープ、子宮がんの可能性も |
「これって正常なのかな?」と迷うこともあると思いますが、不安なままにせず、気になる変化があれば婦人科にご相談ください。
デリケートゾーンには
常在菌がいます
洗いすぎは逆効果?
腟内には、「デーデルライン桿菌」などの乳酸菌が存在しており、外から悪い菌が入り込まないよう守ってくれています。
しかし、ゴシゴシ洗ったり、刺激の強い石けんを使ったりすると、この善玉菌まで減ってしまい、かえってトラブルを招くこともあります。
自分でできる
デリケートゾーンのケア
デリケートゾーンのトラブルは、日々のケアで予防できることも多くあります。
以下のポイントを、ぜひ意識してみてください。

- ナイロンタオルなどで強くこすらず、指の腹で泡を使ってやさしく洗う
- 弱酸性・低刺激性の石けんを使用する
- 泡タイプの専用ソープを取り入れるのも◎
- ナプキンやパッドは、こまめに交換
- 通気性の良い下着を選ぶ
- 規則正しい生活、しっかり睡眠、ストレスをためないことも大切です
お悩みのある方へ
「誰にも言えない…」という気持ち、よくわかります。でも、それをひとりで抱え込む必要はありません。におい、かゆみ、おりものの変化は、よくあるお悩みのひとつ。
気になるときは、ほんの少しの勇気で解決の一歩につながります。
「ちょっと気になるな…」と思ったときこそ、ぜひお気軽に婦人科にご相談ください。
私たちは、あなたのお悩みに丁寧に耳を傾け、安心できる診察を心がけています。