本院 医療法人社団 健生会 産婦人科·乳腺ドック MARI WOMEN' S CLINIC まりウィメンズクリニック
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避妊に失敗した

避妊に失敗したかも…そんなときに、まず知っておきたいこと

コンドームをつけていたのに避妊に失敗?

「避妊はしたつもりだったのに…」「コンドームが途中で外れていたかも」と、不安になる瞬間は誰にでも起こり得ます。

避妊の失敗は、心と体に大きなストレスをもたらす一大事。
望まない妊娠を防ぐためには、早めの判断と正確な情報が大切です。

そんなときに頼れる選択肢が「アフターピル(緊急避妊薬)」です。正しく服用すれば、高い確率で妊娠を防ぐことができますが、服用のタイミングや副作用、注意点など、知っておくべきことも少なくありません。

このページでは、避妊失敗のチェックポイントから、アフターピルの効果・副作用・処方まで、なるべくわかりやすく丁寧にまとめています。

「避妊、ちゃんとできてた?」失敗リスクの高い行為チェック

コンドームをつけていたのに避妊に失敗?失敗リスクの高い行為チェック「避妊したつもりだけど、本当に大丈夫だったのかな…?」

そう感じながら、次の生理が来るまで不安を抱えたまま過ごしていませんか?

避妊には、これで十分という保証がありません。ちょっとした油断や誤解、知識不足が、妊娠につながることもあります。

ここでは、避妊の失敗につながりやすい行動を、代表的なケースに絞ってご紹介します。

当てはまることがないか、一度チェックしてみてください。

コンドームを使わなかった・
タイミングが遅れた

「途中からつけた」「射精の直前に装着した」このような行為は、残念ながら避妊としては不十分です。射精前に分泌される「カウパー腺液」にも精子が含まれている可能性があるため、性行為の最初から正しく装着することが重要です。

低用量ピルを
数日飲み忘れていた

ピルは「毎日決まった時間に服用する」ことで、高い避妊効果が得られる薬です。
2日以上連続で飲み忘れた場合は、避妊効果が大きく低下するため、アフターピルの検討が必要になることがあります。

 コンドームが破れた・抜けた・腟内に残っていた

性行為中に違和感があった場合は要注意です。
破損や脱落、腟内に残っていた場合は、避妊効果は期待できません。

装着方法やサイズが合っていないことが原因で起こるケースも多いため、日頃から正しい使い方を確認しておくことが大切です。

「安全日」や「生理中だから大丈夫」と思って避妊しなかった

月経周期をもとにした自己判断は、非常にリスクが高い方法です。
排卵のタイミングは、体調やストレスなどでズレることもあり、「今回は大丈夫なはず」が妊娠につながってしまうこともあります。

コンドームの状態が悪かった

  • 使用期限が切れている
  • 長期間保管していた
  • 高温の車内などで持ち歩いていた

このような場合、コンドームの劣化により破損のリスクが高まります。使用前には状態を確認する習慣をつけましょう。

心当たりがある方へ

どのケースも、「今回は大丈夫だったかも」では済まされない重要なポイントです。

妊娠を防ぐためには、72時間以内のアフターピルの服用がとても有効です。

迷っている間に時間が過ぎてしまう前に、早めに信頼できる医療機関へ相談することをおすすめします。

アフターピルについて
もっと詳しく見る

アフターピルってどんな薬?
種類・効果・副作用の基本

アフターピルってどんな薬?種類・効果・副作用の基本避妊に失敗したかもしれない…そんなとき、妊娠を防ぐための“最後の選択肢”がアフターピル(緊急避妊薬)です。性行為からできるだけ早く服用することで、高い確率で妊娠を防ぐことができます。

アフターピルの種類と服用期限

アフターピルには、現在日本で主に使用される2種類があります。

レボノルゲストレル
(ノルレボ・72時間以内)

性行為から72時間以内の服用で、妊娠阻止率はおよそ84%程度とされています。副作用も比較的少なく、国内で広く使われています。

副作用や費用について

アフターピルはホルモンを含む薬のため、人によっては下記のような副作用が出ることがあります。

  • 吐き気・頭痛・倦怠感
  • 胸の張りや下腹部の違和感
  • 出血(消退出血)や月経周期の乱れ

※副作用には個人差があり、軽度で済む方も多いです。

また、アフターピルは自由診療(保険適用外)のため、医療機関によって費用が異なります。

当院のアフターピルに
ついてはこちら

服用後の体の変化と
妊娠検査の目安

アフターピル服用後の体の変化と妊娠検査の目安「本当に避妊できたのか…」「妊娠していないか不安」
アフターピルを服用した後、多くの方がこうした不安を感じます。

ただし、服用後すぐに妊娠の有無を確認することはできません。

出血や生理の遅れは
よくあること

服用後、数日〜1週間ほどで「消退出血」と呼ばれる出血があることがあります。

これは月経ではなく、薬の影響による一時的なものです。

また、次の生理が早まったり、逆に1週間以上遅れることもありますが、それだけで妊娠とは限りません。

妊娠していないか
確認するには?

性行為から3週間後を目安に、市販の妊娠検査薬で確認が可能です。

その間に、強い腹痛や不正出血がある場合は、早めに婦人科を受診しましょう。

避妊に失敗したかも?
よくあるご質問

避妊に失敗してしまったかもしれない…。そんなとき、アフターピルを飲んでも「本当に妊娠は防げているの?」と不安になる方は少なくありません。
ここでは、よく寄せられる質問とその答えを、わかりやすくまとめました。

アフターピルを飲んでも妊娠することはありますか?

はい、アフターピルは妊娠を100%防げる薬ではありません。 特に、排卵の直前や直後に服用した場合や、服用後すぐに吐いてしまって薬が十分に吸収されなかった場合などは、避妊効果が弱まる可能性があります。 アフターピルは“あくまで緊急時の対策”です。服用後も、予定通りに生理が来るかどうかをしっかり確認しておきましょう。

服用後すぐにまた性交渉をした場合、どうなりますか?

アフターピルは、その時点の妊娠リスクを下げるための薬です。 服用後に避妊をせずに性交渉をすると、再び妊娠のリスクが生じてしまいます。 避妊をしっかり続けるためにも、低用量ピルの導入やコンドームとの併用など、今後の避妊方法について考えていくことが大切です。服用後の性交でも、必ず避妊具を使用しましょう。

アフターピルと低用量ピルの違いは何ですか?

それぞれ、目的と使い方が異なります。

低用量ピル

毎日決まった時間に飲むことで排卵を抑え、継続的に妊娠を防ぐ方法です。月経痛やPMSの軽減にも効果があり、体にやさしい避妊法として広く使われています。

アフターピル

避妊に失敗したときに緊急的に使用する薬で、高用量のホルモンを1回または数回に分けて服用します。排卵を遅らせることで妊娠を防ぎます。 アフターピルは繰り返しの使用には向いていないため、将来の不安を減らすためにも、日常的に使える避妊法を医師と相談して選ぶのがおすすめです。

アフターピルを何度も使っても大丈夫ですか?

アフターピルは、繰り返しの服用は推奨されていません。 何度も高用量のホルモンを摂取することで、生理不順やホルモンバランスの乱れ、体調不良につながることがあります。

「避妊に失敗するたびにアフターピルを飲んでいる…」という方は、ぜひ一度婦人科で、低用量ピルやIUS(子宮内避妊器具)などの継続的な避妊方法について相談してみてください。

服用後に生理が来なかったら、妊娠していますか?

アフターピルの影響で、一時的に生理のタイミングが早まったり遅れたりすることがあります。 数日程度のズレは珍しくありませんが、1〜2週間以上生理が来ない場合は、妊娠の可能性も考えられます。性交渉から3週間後を目安に妊娠検査薬を使用すると、妊娠の有無を確認できます。 また、不正出血や強い腹痛など気になる症状があるときは、婦人科の受診をおすすめします。