当院では低用量ピルの処方が可能です。
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低用量ピルとは?
低用量ピル(OC:oral contraceptives)は、現在世界で1億人を超える女性が使用している、安全で確実な避妊のためのお薬です。
また保険適応となる月経痛用の低用量ピル(LEP:Low dose Estorogen Progestin)も、現在多くの女性に使用され、QOL改善に寄与しています。
当院でも多くの患者さんにご相談いただいており、医師として感じるのは、正しい知識を持って服用されている方ほど、その効果と安全性に満足されているということです。
こんなお悩みをお持ちの方におすすめです

- 生理痛がひどくて日常生活に支障が出る
- 大人ニキビや肌荒れが気になる
- 生理不順で予定が立てにくい
- 月経前症候群(PMS)の症状がつらい
低用量ピルの効果
当院では、多くの患者さんから月経に関するご相談をいただきます。
医師として日々診療にあたる中で感じるのは、低用量ピルが避妊目的だけでなく、女性特有の様々な症状改善に大きな効果を発揮するということです。
実際に、当院で低用量ピルを処方している患者さんの多くが、避妊以外の目的で服用を開始されています。「こんなに楽になるなら、もっと早く相談すれば良かった」と話される方も少なくありません。
低用量ピルで改善が期待できる症状
生理不順の改善
「来月の予定が立てられない」「いつ生理が来るか分からなくて不安」と感じる方も多いです。
低用量ピルは28日周期で規則正しい月経周期を作り出すため、生理不順でお困りの方にとって非常に有効な治療選択肢となります。当院の患者さんからも「旅行の計画が立てやすくなった」「仕事のスケジュール管理が楽になった」といったお声をいただいています。
つらい生理痛の軽減
月経困難症による激しい生理痛は、多くの女性を悩ませる症状の一つです。
低用量ピルは子宮内膜の厚みを抑制することで、生理痛の原因となるプロスタグランジンの産生を減少させ、痛みを大幅に軽減する効果が期待できます。
医師として診療していると、「痛み止めを飲んでも効かない」「生理のたびに仕事を休んでしまう」といった深刻なお悩みを抱えた患者さんにお会いします。そうした方々にとって、低用量ピルは生活の質を大きく向上させる治療法となることがあります。
経血量過多の軽減
「ナプキンを頻繁に交換しなければならない」「夜用ナプキンでも漏れてしまう」など、月経過多でお困りの方にも低用量ピルは有効です。子宮内膜の増殖を抑制することで、経血量を適正な範囲まで減少させることができます。
貧血の改善にもつながるため、「疲れやすさが解消された」「階段を上がるのが楽になった」といった副次的な効果を実感される患者さんも多くいらっしゃいます。
その他の嬉しい効果
肌トラブルの改善
「大人になってからニキビが治らない」「生理前になると肌荒れがひどくなる」といったお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。低用量ピルに含まれる女性ホルモンが皮脂分泌を調整し、ニキビや肌荒れの改善効果が期待できます。
月経前症候群(PMS)の緩和
月経前のイライラや気分の落ち込み、頭痛、むくみなど、PMS症状でお困りの方にも低用量ピルは有効です。ホルモンバランスを安定させることで、これらの不快な症状を軽減することができます。
当院で処方可能な低用量ピルの種類と費用
安心・安全の国内承認薬のみを取り扱います。
当院では、国内で正式に承認された低用量ピルのみを取り扱っております。
医師として長年の処方経験を持つ立場から申し上げますと、避妊や月経トラブルの改善といった目的に応じて、最適なお薬をご提案することが何より大切だと考えています。
安全性へのこだわり
海外製品や個人輸入によるジェネリックピルは、品質管理や安全性の観点から当院では一切取り扱っておりません。「少しでも安く済ませたい」というお気持ちは理解できますが、お体の安全には代えられないというのが私たちの信念です。
処方可能な低用量ピル一覧
薬剤名 | 1シートあたりの費用(税込) |
---|---|
マーベロン | 2,400円 |
トリキュラー | 2,200円 |
シンフェーズ | 2,200円 |
ファボワール | 2,100円 |
スリンダ28 | 3,000円 |
「どのピルが自分に合うのか分からない」と感じる方も多いと思います。当院では、患者さんの体質や生活スタイル、これまでの月経の状態などを詳しくお聞きした上で、最適なお薬をご提案いたします。
初回診察について
初回は医師による問診・診察が必要となりますので、別途診察料がかかります。継続処方をご希望の場合は、定期的な診察の上でご相談させていただきます。
治療目的の場合は健康保険が適用されます
保険適用対象となる主な疾患
- 月経困難症
- 子宮内膜症
- 月経過多症
- 過多月経
保険適用の低用量ピル
- ヤーズ/ヤーズフレックス
- ルナベルLD/ルナベルULD
- フリウェルLD/フリウェルULD
- ジェミーナ
ひとりひとりの症状に合わせて種類や内服方法をご提案いたします。
健康保険の3割負担の場合、1シートあたりの患者さんのご負担は約1,200~2,500円前後となります。「保険が使えるなら早く相談すれば良かった」とおっしゃる患者さんも多くいらっしゃいます。
低用量ピルの副作用
ピルには様々な効果がある一方で、服用開始時にはホルモンバランスの変化によって一時的な副作用が現れることがあります。しかし、これらの症状の多くは体がお薬に慣れるまでの一時的なものであり、適切な知識を持って対処することで安心して服用を続けていただけます。
よく見られる軽度の副作用症状
当院で処方させていただいた患者さんからよくお聞きする初期症状には、以下のようなものがあります。
消化器系の症状
- 軽い吐き気や胃のむかつき
- 食欲の変化
身体的な症状
- 軽度の眠気やだるさ
- 下腹部の軽い痛み
- 不正出血(月経以外の軽い出血)
- 乳房の張りや軽い痛み
- むくみや体重の微増
精神的な症状
- 軽度の気分の落ち込み
- イライラしやすくなる
- 情緒不安定
「こんな症状が出て大丈夫?」と心配される患者さんも多くいらっしゃいますが、これらの症状は多くの場合、1~3ヶ月ほど継続して服用することで女性ホルモンのバランスが整い、次第に軽減していきます。
副作用が続く場合の対処法
いつ医師に相談すべきか
医師として患者さんにお伝えしているのは、「無理をしないことが一番大切」ということです。以下のような場合は、遠慮なく当院までご相談ください。
すぐに相談が必要な症状
- 副作用が強く、日常生活に支障をきたす場合
- 症状が悪化している場合
- 3ヶ月以上服用しても症状が改善しない場合
- 新たな症状が出現した場合
「先生に相談するほどではないかも」と我慢される必要はありません。症状によっては、ピルの種類を変更したり、不快な症状を和らげるお薬を併用したりすることで改善できる場合が多くあります。
重大な副作用として知っておくべきこと
軽度な副作用とは別に、低用量ピル服用時に注意すべき重大なリスクとして血栓症があります。「血栓症って聞くと怖い」と感じる方も多いと思いますが、正しい知識を持つことが大切です。
血栓症発症のリスク(統計データ)
- ピルを服用していない女性:年間1万人中1~5人
- ピル服用中の女性:年間1万人中3~9人
このデータを見ると、確かにリスクは高くなりますが、発症する確率は決して高いものではありません。また、血栓症は発症早期に適切な治療を行えば、命に関わる可能性は決して高くない疾患です。当院では、内服開始後と、年に1回の血液検査で副作用を確認し、安全に内服いただけるよう心がけております。
特に注意が必要な方
- 40歳後半の方
- 1日15本以上の喫煙をされる方
- 肥満の方
- 血栓症の家族歴がある方
当院では、これらのリスク要因を事前にしっかりと確認し、必要に応じて定期的な血液検査や健康チェックを実施しています。
低用量ピルに関するよくある質問
低用量ピルで生理を遅らせることはできますか?
- 1週間前後であればピルを使って生理日を調整することは可能です。注意点や方法について説明いたしますので、診察時にご相談ください。
低用量ピルを飲むと太るって本当?
基本的に太ることはありません。
「ピルを飲んで体重が増えた」と感じる方もいますが、実際に脂肪がつくわけではありません。多くの場合、一時的なむくみや食欲の変化が原因と考えられています。
当院でも、「太らないか心配」とご相談を受けることがありますが、ホルモン量の少ない低用量ピルは、むくみの副作用も軽くなっているのが特徴です。
ピルを飲み忘れたらどうすればいいですか?
1日以内の飲み忘れであれば、避妊効果への影響は少ないとされています。
飲み忘れに気づいた時点で、すぐにその日の分を服用し、その後はいつも通りの時間に飲み続けてください。この場合、服用時間が少しずれても、基本的にピルの服用を中止する必要はありません。内服を2回以上忘れた場合は別の方法での避妊を併用するようにしてください。
低用量ピルを休薬期間なしで飲み続けるとどうなりますか?
不正出血が起こることがあります。
休薬期間をとらずに低用量ピルを飲み続けると、予期しないタイミングで出血(不正出血)が起きることがあります。
医師の判断で「連続服用」を勧めるケースもありますが、自己判断で続けるのは避け、必ず医師の指示に従って服用することが大切です。
その他の月経困難症治療法、避妊法
月経困難症、過多月経に対する治療としては、黄体ホルモン製剤(ディナゲスト、ジェノゲスト)、子宮内黄体ホルモン放出システム(IUS:intrauterine system;ミレーナ)も有効な治療となります。エストロゲンを含まない製剤のため、喫煙中の方や40代以上の方にも安心してご利用いただけます。※子宮内黄体ホルモン放出システム(IUS:intrauterine system;ミレーナ)は避妊目的で使用できます。(その場合自費診療となります。)