大阪で更年期外来を
お探しの方へ

40代後半から50代にかけて、
「なんだか体調がすぐれない」「ちょっとしたことでイライラしてしまう」
そんな変化を感じていませんか?
「年齢のせいかも」「そのうちおさまるかな」と、つい我慢してしまう方も多いですが、こうした不調には、女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少による“更年期の影響”が関係していることがあります。
更年期は誰にでも訪れる自然な変化の時期。つらい症状が出る方もいれば、ほとんど気にならない方もおり、感じ方には個人差があります。でも、早めに向き合えば、楽に過ごせる方法がきっと見つかります。
当院では、婦人科専門医が丁寧にお話をうかがいながら、体への負担を抑えた治療をご提案しています。
「これって更年期なのかな?」「病気だったらどうしよう…」と不安な方も、まずは気軽にご相談ください。
更年期とは?
「更年期」とは、閉経の前後約5年ずつ、合計10年間ほどを指します。
日本人女性の平均的な閉経年齢は51〜52歳とされており、一般的には40代半ばから更年期の変化が始まると考えられます。
閉経は「1年以上生理が来なくなったとき」とされますが、それ以前から体調の変化を感じ始める方も少なくありません。
またこの時期は、子育ての一区切りや仕事での責任の増加、親の介護など、ライフステージの変化も重なりやすく、心と体に負担がかかりやすくなるのが特徴です。
更年期障害に
よくみられる症状とは?
更年期の不調は人によって様々ですが、多くの方がいくつかの症状を組み合わせて感じています。以下は、実際に多くの方が訴える代表的な症状です。

- のぼせ・ホットフラッシュ・多汗(約95%)
- イライラ・怒りっぽさ(約83%)
- だるさ・疲れやすさ(約76%)
- 頭痛・めまい・ふらつき・耳鳴り(約65%)
- 尿もれ・頻尿(約59%)
これらの症状は、エストロゲンの急激な変化によって自律神経のバランスが乱れ、心と体の両面に不調が現れることで引き起こされます。
更年期セルフチェック
「もしかして更年期かも…?」と思ったら、まずはご自身の状態を客観的に確認してみましょう。以下の10項目に「はい」または「いいえ」で答えてみてください。
- 疲れやすさや体のだるさを感じる
- 些細なことでイライラしたり、怒りっぽくなる
- 顔が突然ほてる(ホットフラッシュ)
- 暑くないのに汗が出る(特に寝汗)
- 手足や顔が冷えやすくなった
- 動悸や息切れを感じやすい
- 気分が落ち込みやすく、不安や無気力を感じる
- 頭痛・めまい・耳鳴りが起こることがある
- 月経周期が不規則になった/経血量が変化した
- 肩こり・腰痛・手足の痛みが気になる
チェック結果の目安
- 3項目以上: 更年期の影響が出始めている可能性があります。
- 5項目以上: 日常生活に影響する恐れあり。婦人科での相談をおすすめします。
※症状の出方は人によって異なります。「点数」よりも、ご自身のつらさを大切にしてください。
医師からのひとこと
「年齢のせいだから…」と我慢する必要はありません。適切なケアを行うことで、体も心もラクになります。このチェックが、変化に気づくきっかけになれば嬉しいです。
更年期の検査と診断
「更年期かも」と思っていても、不調の原因が本当にホルモンによるものなのか、それとも他の病気が隠れているのか、自分で見極めるのはとても難しいものです。当院では、患者さまのお話を丁寧に伺いながら、必要に応じて以下の検査を行い、不調の背景を多角的に確認します。
女性ホルモンの血液検査
更年期の判断に欠かせないのが、エストロゲン(E2)や卵胞刺激ホルモン(FSH)の測定です。FSHの上昇やエストロゲンの低下は、更年期の指標のひとつとなります。
※特に「のぼせ」「寝汗」「気分の波」が気になる方におすすめの検査です。
※保険適用で実施可能です。
子宮・卵巣の超音波検査
経腟または経腹エコーにより、子宮や卵巣の状態を確認します。
月経異常の背景に子宮がん・子宮筋腫・内膜症・卵巣嚢腫などが隠れているケースもあります。
※月経不順や経血量の変化、下腹部の張りがある方に適しています。
※保険適用で実施できます。
子宮頸がん検査(細胞診)
更年期世代はがん検診を見直すタイミングでもあります。
子宮頸がん検査は、子宮頸部の細胞を調べ、病変の早期発見を行います。「がん健診を長く受けていない」という方は、あわせてご検討ください。子宮体癌検査は、不正出血がある方や超音波検査で子宮内膜肥厚(子宮内の異常な血液貯留)があるかたが対象となります。
更年期の月経不順と思って不正出血を放置していたところ、がんが見つかった例もあります。ご不安な症状があればご相談ください。
当院で行う更年期障害の治療法
症状の感じ方も、対処法も人それぞれです。当院では、患者さまのご希望や体質、生活スタイルに合わせて、以下のような治療法を柔軟に組み合わせてご提案しています。
※症状や検査結果に応じて保険適用となる場合があります。
ホルモン補充療法(HRT)
減少したエストロゲンを外から補うことで、ホットフラッシュ・不眠・情緒不安定などの症状を改善します。当院では、効果や副作用について十分ご説明した上で、医師の管理下で慎重に行います。「根本的にラクになりたい」「他の治療で改善しなかった」という方におすすめです。
漢方療法
自然由来の漢方薬で、体質や症状に合わせた内側からのケアを行います。
冷え・イライラ・倦怠感など、複合的な症状にもアプローチできます。
「できるだけ体に優しい方法で整えたい」という方に向いています。
※保険診療として対応可能な漢方もございます。
プラセンタ療法
厚生労働省認可の医療用プラセンタ製剤を使用し、注射によって体内からの調整をサポートします。自律神経の安定や疲労の軽減、美容目的でも利用されています。
「疲れが抜けない」「気力が戻らない」と感じる方にご相談いただいています。
※プラセンタ注射は更年期障害があるかたは保険診療が可能です。
おわりに
更年期の治療は、「症状を消すこと」ではなく、「あなたらしさを取り戻すこと」がゴールです。
一人ひとりに合わせたペースで、無理なく続けられるサポートを心がけています。
ご不安なことがあれば、どんなことでもお気軽にご相談ください。